BitLocker(ビットロッカー)の回復キーを求められて起動できない
中野のパソコン修理店「デジタルドック中野サンモール店」では、8月下旬から、Windowsを起動しようとしたらBitLockerの回復キーを求められて起動が出来なくなったという問い合わせを何件かいただいています。
上の写真はデジタルドック中野サンモール店店長、蛭田のパソコンで求められた時の様子です。一部加工を入れています。
Windowsアップデート「Windows 11バージョン 21H2」による症状であるとMicrosoftにより発表されています。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/release-health/status-windows-11-21h2
さて、このようになってしまった場合、この回復キーという文字列がわからなければ、残念ながら「データを元に戻すことはまず不可能」です。理由は下の方でお知らせします。
運よく、マイクロソフトアカウントに回復キーを保存している場合、スマートフォンやほかのパソコンからマイクロソフトアカウントのページへアクセスすることで確認できます。
意識せずに保存していることがあるかもしれませんので、諦める前に一度確認してください。
回復キーを確認するURL
https://account.microsoft.com/devices/recoverykey
回復キーを確認する方法
http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/6739?category_id=251&site_domain=default
企業で利用しているパソコンの場合、アクティブディレクトリで保管されている場合があります。企業のシステム管理者の方に確認してください。
マイクロソフトアカウントに保存されていない、印刷していない、USBにも保存していない、アクティブディレクトリにも登録していないという場合は、残念ながらデータを取り出すことはほぼ不可能です。
BitLockerは、パソコンのハードディスクやSSDを「強力に」暗号化します。本来は、ノートパソコンをなくしたり盗まれたりした場合に、ノートパソコンからハードディスクやSSDを取り出してもデータを見られなくする機能です。そのため、その「鍵」をなくしてしまうとまず復旧が不可能な状態になってしまいます。
このBitLokerは、ざっくりとWindows10以降が搭載されたパソコンの場合、自動的に、あるいは意図せずに有効化されることがあります。対応方法としては、BitLocerの回復キーを保存するか、無効にしてしまう事ですが、無効にするのは「また有効にしてしまう」可能性があるため、おすすめいたしません。
ドスパラのホームページでBitLocerの回復キーを保存する方法を解説しています。
http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/12965?site_domain=default
もし、作業が難しいようであれば、デジタルドック中野サンモール店でご相談を承ります。
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