BTOパソコンとテセウスの船

京都中野に実店舗を構えるパソコン修理店、デジタルドックでは毎日パソコンの修理を承っています。それに加えてパソコンのアップグレード依頼もいただきます。


さて、「テセウスの船」という言葉があります。テセウスがミノタウルス討伐遠征に用いた木造船をギリシャの人々は大切に保管し、朽ちた部品を次々に新しい部品に入れ替えていきました。最終的にすべてのパーツが入れ替わった船は、果たしてテセウスの船と呼べるのかどうかというパラドックスです。2023年現在のBTOパソコンは、ATXという緩やかな規格に合わせて作られています。

ASRock Z790 Pro RS

ATXマザーボードの例 ASRock Z790 Pro R (ドスパラWebより引用)


ATX規格は1995年に作られ、すでに28年が経過しています。進化の速いパソコンの世界において28年です。その間、細かい変化はありますが、基本的な部分は変わっていません。

一時期、より大きな発熱量に対応すべく、BTX規格が提唱されたこともありましたが、ATXが圧倒的普及率を背景として進化を続けたため、ほとんど普及することはありませんでした。

話がそれました。BTOパソコンについては、ほとんどの場合ATX、あるいはその派生であるMicroATX規格に沿って作られているので、パーツをどんどん入れ替えて使うことができます。具体的には、ハードディスクをSSDに交換、DVDをBlu-rayに交換、グラフィックカードを新世代のものに交換、マザーボード・CPU・メモリーをまとめて新世代のものに交換、電源をより大容量・静音なものに交換、ケースを新しいトレンドを踏まえたものに交換・・・、全部少しずつ入れ替えてまるで新しいものにしてしまえます。


DEEPCOOL CC560 R-CC560-BKGAA4-G-1

昨今のトレンド、透明サイドパネル、LEDファン、大型冷却装置が取り付け可能なトップパネルを採用したATXケースの例 DEEPCOOL CC560 R-CC560-BKGAA4-G-1


そこにBTOパソコンのメリットの一つがあると言えるでしょう。すべてを入れ替え、買替となるとゲーミングパソコンやクリエイター向けなど高性能なものであれば、費用も大きくなります。部品単位であれば、パワーアップの費用を安く抑えることができます。

デジタルドック各店では、このようなBTOパソコンのアップグレードも承っています。パーツだけはもちろん、VGAを残して全部入替、ケース以外全部入替、などの大幅アップグレードも承ります。

取り外したパーツは、当店にて買い取ることも、お客様にお持ち帰りいただくことも可能です。そうして余ったパーツを組み合わせて、足りない部品をさらに買い足してもう1台作ってしまう事もできるかもしれません。

ぜひ、ご検討ください。

価格は作業当時のものです。現在とは価格が異なる場合がございますので、店舗にてご確認をお願いいたします。
この事例の作業は、全国のデジタルドックにて受け付けています。
各店舗までお気軽にお問い合わせください。

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