何もしてないのにこわれました
中野のパソコン修理店デジタルドック中野サンモール店には「何もしていないのに壊れました」という申告で多くのパソコンをお持ち込みいただいています。一時期のインターネットミームにもなっていた「何もしていないのに壊れた」は、本当のところどうなんでしょうか。
結論
パソコンは何もしてなくても壊れます。使っていようが使っていまいが壊れます。
ほぼ「パソコンはなぜ壊れるのか」と同義になりますが、「何もしていないのに壊れる」代表的な理由を挙げてみます。
ごみ・ホコリで壊れる
接点の電気が流れにくくなる。メモリースロット、PCIスロットなど着脱可能なスロットに多い。
熱がたまりやすくなり壊れる。→熱へ
ショートする。ホコリ・ゴミに導電性のものがあると一撃でやられることも。
摺動(すり合わせて動く)部分が渋くなる、動かなくなる。ハードディスクやファンなどが壊れ、放熱に影響が出ることが多いです。
熱で壊れる
半導体が壊れる→半導体による集積回路はそれ自身が熱を発するに関わらず、設計以上の熱が加わることで自身が壊れます。
回路のハンダが外れる→1箇所で止まっていることは珍しく、外れているのにほかの場所でくっついていたりすると余計に始末が悪いです。
細かい振動で壊れる
回路のハンダが外れる
摺動部分が渋くなる、動かなくなる
湿気で壊れる
半導体が壊れる→半導体を用いた「パッケージ(部品)」は、湿気が直接影響を及ぼさないような構造にはなっていますが、それでもジリジリ入ってきます。
酸化などで変質していく
素材として安定していないものは、酸化など、変質していきます。そして本来の役割を果たさなくなります。プラスチックなども変質します。
ソフトウェア的に壊れる
ユーザーの操作に関わらないアップデートでなぜか起動しなくなることは往々にしてあります。以前に取り上げたビットロッカーによる不具合もそういうものの一つです。
深く掘り下げるときりがないですが、いずれもユーザー側では「何もしてない」のに壊れる例ですね。ただ生活空間で使っているだけで、これだけの壊れる要素があります。
というわけで「パソコンは何もしてなくても壊れます」。そして私たちはよく知っています。
デジタルドックでは「何もしていないのに壊れました!」というお客様に対して「ほんとに!?」とか言いませんし思いませんので、どうぞ遠慮なくお持ち込み、ご相談ください。